第10回:きめ細やかな配慮で実現 受付から治療まで一貫した居心地の良さ
東急目黒線不動前駅から徒歩3分。駅から続く緩やかな坂道を下ると、おおさわ胃腸肛門クリニックの窓のサインが目に入る。胃腸科、肛門科、一般内科を標榜する同クリニックは2015年に開院。新しいクリニックでありながら、午前・午後を問わず老若男女幅広い患者さんが訪れる。受付兼待合室は広く、ひじ掛けのついた椅子がゆったりと余裕をもって並べられており、くつろげるように工夫されている。院長の大沢医師はまさに「爽やか」という言葉がぴったりの風貌で、終始笑顔で我々の質問にテンポよく応えてくれた。今回はそんな「目配り、気配り、思いやり」をモットーにしたおおさわ胃腸肛門クリニックの診療について話を伺った。
患者さんの立場に立って
「待合室に置いている雑誌は僕が自分で選んでいるんですよ。と言っても、じっくり中を読んだことはないんですが。」と、大沢医師は笑う。来院する患者さんに合わせ、女性誌、男性誌、グルメ雑誌など偏りなく揃えるようにしているという。時には銀行やホテルなどのロビーを観察し、参考にすることもある。「とにかく患者さんが居心地良く過ごせることを一番大切にしています。スタッフには患者さんの立場に立った応対を心がけるように声をかけていますね。」そう語る大沢医師は、プライバシーへの配慮にも余念がない。例えば問診票は何科を希望かを選択肢で選べるようになっており、受付の際に受診科目を声に出して言う必要がないように工夫をしている。その他にも、内視鏡検査の際のベッドのシーツ、スリッパは全て使い捨ての物を使用するなど、最後まで気持ちよく過ごせるように院内の清潔感には特に気を使っているという。
誰もが苦しくない検査を
「苦痛が最小限になるよう、それぞれの方に合わせて麻酔の量を調整します。当院は最新の検査機器を揃えているので精度も高く、ぜひ安心して受けて頂きたいですね。」そう語る大沢医師は消化器外科医として20年近くの経歴を持ち、その間に大学病院、肛門専門病院、特別養護老人ホームなどへの往診も含め、様々な現場を経験した消化器のプロフェッショナル。苦痛の少ない内視鏡検査は評判で、家族や友人からの口コミで来院される患者さんも多くいるという。「そういった検査の際も、カーテンや扉の鍵の閉め忘れがないかなど、患者さんが恥ずかしい気持ちになることがないように気を使っていますね。」と、言う。身体的な快適さだけでなく、心理的な面にも気を配る同クリニックの検査が評判になるのにも納得がいく。
気軽な気持ちで来てもらいたい
「診察はまず会話から。いきなり症状を見ようとするのではなく、まずご本人にどんな状態かを確認してから診察に移るようにしていますね。最初は緊張していても、話していくうちに打ち解けていくのがわかるとこちらも安心して治療に望めます。」と、大沢医師は言う。肛門科というと気構えてしまう人も少なくないが、この笑顔を見て不安がなくなったという人も多いのではないだろうか。実際、肛門科や胃腸科の受診がきっかけで、その後風邪や持病の症状で定期的に通院を始める方も少なくないという。清潔感と思いやりに溢れたおおさわ胃腸肛門クリニックはこの街のかかりつけ医としても着実に定着してきている。
大沢晃弘 先生
東邦大学医学部卒業。東邦大学医療センター大橋病院外科勤務、荒川外科肛門科医院勤務を経て2015年おおさわ胃腸肛門クリニック 開業。